YouTubeでも投資に関する動画はたくさん出てきます。私自身も、そういった動画をたくさん見たり、書籍を読んだりしてきました。その中で、私が資産形成において大切だと思っていることについて、今回は話をしていきます。
投資で資産を大きくしていくために、私は、
- 「投資に回す原資」
- 「利益を再投資することで生まれる複利の力」
- 「長期間運用すること」
この3つが重要だと思っています。
この3つは別々のものというより、
大きな原資を長期間運用し、利益を再投資することで複利の力を活かす
という関係にあります。今回は、この3つについて簡単に説明していきます。
① 投資原資とは?
まず「原資」という言葉ですが、簡単に言えば、
投資に使う元手のお金
のことです。例えば、100万円を投資に使うのであれば、100万円が投資原資になります。1,000万円を投資に使うのであれば、1,000万円が投資原資です。
原資が大きいほど、同じ利回りでも利益は大きくなる
| 投資原資 | 利回り7%の場合 (オルカンの過去の平均利回り) | 1年間の利益 |
|---|---|---|
| 100万円 | 7% | 7万円 |
| 500万円 | 7% | 35万円 |
| 1,000万円 | 7% | 70万円 |
| 3,000万円 | 7% | 210万円 |
※税金・手数料などは考慮していません。実際の投資では毎年7%の利益が出るわけではありません。
投資というと、「どの株を買えばいいのか」「どの投資信託がいいのか」「何%の利回りを狙えばいいのか」といったことに目が行きがちです。もちろん、何に投資するのかは重要です。
しかし、そもそも投資に使えるお金が少なければ、運用によって得られる利益も小さくなります。例えば、年利7%で運用できたと仮定すると、100万円なら年間7万円、1,000万円なら年間70万円。同じ7%でも、元となるお金が10倍になれば、利益も10倍になります。
だから私は、投資を始めたばかりの時期ほど「利回りを上げること」だけではなく、「投資に回せる原資を大きくすること」が重要だと思っています。
② 複利とは?
次に「複利」です。複利とは、
投資で得た利益をさらに投資に回すことで、「利益が利益を生む」仕組み
のことです。よく「雪だるま式に増える」と言われます。
雪だるまって、小さな雪玉でも転がしているうちに雪がどんどん付いて、大きくなっていきますよね。これを投資に置き換えたものが複利のイメージです。
元本↓利益が出る↓利益も含めて再投資↓さらに利益が出る↓その利益も再投資↓さらに大きな利益が生まれる↓また再投資……
つまり、「元本」だけで利益を生み出すのではなく、過去に生まれた「利益」も働いてくれるということです。これが複利の力です。
③ 長期間運用すること
そして、複利の力を活かすために重要なのが時間です。
投資の世界には「デイトレード」という短期取引があります。私が基本的におすすめしている長期投資とは正反対の世界で、1日の中で売買を完結させるような取引です。
これ、私もやったことがあります。でも、勝つのは本当に難しい。知識や経験も必要ですし、短期間で価格が大きく動く中で売買の判断をしなければなりません。簡単に勝てる世界ではありませんでした。笑
一方、長期投資では「時間」を味方につけることができます。先ほどの雪だるまの話を思い出してほしいのですが、仮に一生雪が降り続けていたら、雪だるまはとてつもない大きさになってしまいますよね。投資もイメージとしては同じです。利益を再投資し、その状態を長期間続ける。これによって、複利の効果が徐々に大きくなっていきます。
原資・時間・複利の関係(この記事で一番伝えたいところです)
投資原資を作る↓長期間運用する↓利益を再投資する↓複利が働き始める↓資産がさらに大きくなる↓繰り返す
大きな原資を、長期間運用し、利益を再投資する。これが資産形成の基本だと私は考えています。
原資が大きいと、複利の力も大きくなる
ここまで複利と時間の重要性について説明しましたが、ここで最初に説明した「原資」も絡んできます。ちょっと考えてみてください。
- 100万円をオルカン平均年利7%で20年間運用した場合
- 1,000万円をオルカン平均年利7%で20年間運用した場合
どうなるでしょうか。
| 100万円 | 1,000万円 | |
|---|---|---|
| 投資開始時 | 100万円 | 1,000万円 |
| 10年後 | 約197万円 | 約1,967万円 |
| 20年後 | 約387万円 | 約3,870万円 |
| 増えた金額 | 約287万円 | 約2,870万円 |
※税金・手数料などは考慮していません。年利7%で毎年安定して運用できることを仮定した単純な複利計算です。
もうお分かりですよね?原資が10倍なら、20年後の資産も約10倍です。
もちろん、実際の投資では毎年7%で安定して増えるわけではありません。大きく値下がりすることもあれば、逆に大きく値上がりすることもあります。それでも、この数字から「原資の大きさ」が資産形成に与える影響は非常に大きいということはイメージできると思います。
「年利7%」を保証されているわけではありません
ここは誤解してほしくないので、重要なことを書いておきます。
先ほどオルカンの平均利回り7%という数字を使いましたが、これは「オルカンなら毎年7%増える」という意味ではありません。実際の株式市場は、毎年一定の割合で増えるわけではありません。10%上がる年もあれば、大きく下落する年もあります。場合によっては、数年単位で資産が増えないことだってあります。
過去の株式市場の長期的なリターンなどを参考に、資産形成のシミュレーションで年5〜7%程度の利回りを仮定することがありますが、将来も同じリターンが得られる保証はありません。投資には元本割れのリスクがあります。
「20年間なら必ず100万円が387万円になる」という話ではありません。あくまで、複利の仕組みを理解するための単純なシミュレーションとして考えてください。
投資初心者の方に伝えたいこと
NISAを始めたばかりだと、「もっと利回りの高い商品はないかな?」「もっと儲かる投資方法はないかな?」と考えてしまうかもしれません。私も投資を始めた頃はそうでした。
しかし、資産形成において大切なのは、必ずしも「誰も知らない凄い投資方法」を見つけることではありません。
- 投資に回せる原資を作る
- 長期間運用する
- 利益を再投資して複利の力を活かす
私は、この基本を継続することが非常に重要だと思っています。
派手さはありません。でも、資産形成って結局こういう地道なことの積み重ねなんじゃないかなと思っています。
このことを多くの方に知ってもらい、一人でも多くの人の人生設計のお役に立つことができれば嬉しいです。

